Wantedlyを使った採用広報の始め方|中小企業が最初に押さえるポイント
「求人媒体に掲載しても応募が来ない」「給与や待遇だけでは他社と差別化できない」という悩みを持つ中小企業にとって、Wantedlyは選択肢の一つです。給与条件よりも「共感」を軸にした採用広報ができる媒体として知られていますが、通常の求人媒体とは書き方や運用の考え方が異なります。この記事では、初めてWantedlyに取り組む企業が押さえておきたい始め方を整理します。
Wantedlyが他の求人媒体と違う点
Wantedlyは、給与・待遇を前面に出す求人票ではなく、「なぜこの事業をやっているのか」「どんな人と働いているのか」といったストーリー形式の記事で企業を紹介する点が特徴です。応募も「話を聞きに行きたい」という気軽な形から始まることが多く、いきなり選考に進むわけではありません。
始める前に整理しておくこと
掲載を始める前に、次の点を整理しておくと発信の軸がぶれにくくなります。
- 事業を始めた理由・続けている理由を言語化する:数字や実績よりも、なぜその事業に取り組んでいるかという背景が読まれやすい傾向があります
- 働いているメンバーの声を集める:入社理由・仕事のやりがい・チームの雰囲気など、現場のメンバーの言葉を記事にする
- 募集ポジションごとに「話を聞きに来てほしい人物像」を具体化する:スキル要件だけでなく、価値観や興味の方向性を明確にする
掲載後の運用の流れ
| フェーズ | 主な取り組み |
|---|---|
| 掲載開始直後 | 会社紹介・代表インタビュー記事の公開 |
| 継続運用 | メンバーインタビュー・日常の取り組みの発信 |
| 応募対応 | カジュアル面談の日程調整・実施 |
| 選考移行 | 面談で興味を持った候補者を選考へ案内 |
Wantedlyは掲載して終わりではなく、記事を継続的に発信し続けることで、企業への興味・共感を積み重ねていく運用が前提になります。
中小企業がつまずきやすい点
記事の投稿が数本で止まってしまい、更新が途絶えるケースはよく見られます。特に次のような理由で運用が止まりやすい傾向があります。
- 担当者一人に依存してしまう:記事の企画・執筆・写真撮影を一人で抱え込み、通常業務との両立が難しくなる
- 成果が見えるまでに時間がかかる:応募数がすぐに増えるわけではないため、効果を実感できず更新の優先度が下がる
- ネタ切れで手が止まる:会社紹介やメンバーインタビューを一巡すると、次に何を書けばよいか分からなくなる
これらは、複数人で分担する体制を作る、簡単な社内アンケートでネタを集める、といった工夫である程度防げます。記事作成の下書きや構成づくりにAIを取り入れて、担当者一人あたりの工数を抑える方法も有効です。
求人媒体との使い分け
Wantedlyだけで採用活動を完結させるのではなく、求人媒体・ダイレクトリクルーティングなど他の手法と組み合わせて使う企業も多く見られます。Wantedlyは「まだ転職を考えていないが良い出会いがあれば」という層に企業の雰囲気を伝える役割、求人媒体は「具体的に転職活動をしている」層に募集要項を届ける役割というように、目的に応じて使い分けると採用活動全体の効果を高めやすくなります。採用広報の運用体制づくりについては、Flex AIWAYが発信している業務効率化の情報でも紹介されています。
まとめ
Wantedlyは、給与条件だけでは伝わらない事業の背景やチームの雰囲気を発信し、共感をきっかけに応募につなげる媒体です。事業を始めた理由の言語化、メンバーの声の発信、そして記事の継続的な更新が、始める際に押さえておきたいポイントになります。